MAKE SIMPLE PATCH FOR KICK

2013/03/31

「心臓の音」というオーダーをいただき準備したパッチです。
reaktorには既に多くのINSTRUMENT、MACRO、MODULE、COREが搭載されているため、自分の最初からパッチを組むという方は少ないのかもしれません。
僕も、reaktor3から使い始め、最初の頃から今に至るまで、デフォルトで準備されている各パッチを見てもさっぱり分からなかったりします。
が、パートごとに見て行くとすごく勉強になるので、複雑なパッチでも見て行くことで学ぶことは多いです。

なのですが、仕事や自分自身のパフォーマンスのために音を作る際は、できるだけ、自分で最初からパッチを組むようにしています。
なぜなら、構造を自分で完全に把握できているパッチでないと、修正や、また追加のオーダーに対応できないことがあるからです。
もちろん、無駄な作業となることも多い上、限られた時間でパッチを組むため複雑なパッチを作ることはできません。
多くの場合は、必要最低限の音を出すためのパッチを組んでreaktor内部で録音し、その音を他の編集環境(僕はcubaseが多い)で、VSTプラグインを利用して、最終出力環境に合わせた音のトリートメントを行います。

reaktorはVSTプラグインを読み込めません。もちろん、cubaseなどホストアプリケーションでreaktorをVSTプラグインとして読み込めば、他VSTプラグインとの組み合わせも可能ですが、僕はいつもreaktorはスタンドアローンで利用しています。
特に意味はないですが、昔からの慣れ(powerbook G3当時、CPUの軽減等)といか、すべての音はreaktorから出力するためです。

前置きが長くなりましたが、今後こちらで紹介するパッチもシンプルなものが多いと思います。

それでは、心臓の音というオーダーいただいてから、最初の作りっぱなしのパッチ。
先に、これが正しいパッチの組み方、というわけではないです。
1

乱雑です。
しかし最初のモデルはいつもこれくらいラフです。
同じパッチが組めたら、ノブなどでパラメータを変換してみてください。
PitchはそのままPitch変更のノブなので、音程が変わります。
左側から、エンベロープ(「ADSR Env」)、オシレータ部分(「Sine」)、フィルター部分(「4-Pole HP」「4-Pole Filter」、ローカット、ハイカットとして利用)、出力レベル調整(「Mixer」)と、非常にシンプルな作りです。

心臓の音というのは当たり前ですが、実際はもっと複雑です。
こちらで作った音を元に、僕はさらにサンプラーに読み込ませ再生速度を変更したりするなどして心臓「的」な音に近づけました。
このときは、外部シーケンサーからMIDI信号を受け取っていたので、Sync Pls.モジュールを使っています。
このSync Pls.モジュールをGateモジュールに変更して、PCのキーボードをMIDI鍵盤代わりに叩いて音が出るように変更します。
場合によっては、「Preference > Option」タグの一番下の項目「Computer Kyeboard MIDI Channel」を「omni」などにして適切な設定が必要かもしれません。
2
左側の赤く選択されている部分(「Sync pls.」「Gate」)です。
基本となるオシレータにサイン波を使っていますが、この「Sine」モジュールを、Frequencyを変更できるモジュールに変えてみようと思います。
「Sine FM」モジュールです。
3

「Sine FM」モジュールの「F」というところにパラメータを追加するとサイン波の周波数に変化を与えて音が多少リッチになります。
まずは「Sine FM」モジュールの「P」というところに、ノブを追加してPitchコントロールできるようにします。
それから、「F」のところですが、「LFO」などを与えてより複雑にすることも可能ですが、これは心臓の音なので、キックっぽい雰囲気、ようはアタックをもう少し強く感じさせるようにしたいと思います。
ENVELOPEのモジュール群から「D-Env」モジュールを追加してみます。
が、その前に、「P」というところには、0-127の数値を入力できますが、「F」というところはいくつの数値が入力可能なのか調べるため、「F」のところにカーソルをしばらく合わせておくて下記のような情報が得られます。
Rangeが「0-5000」と記述されています。
4
一応、確認してから、「D-Env」モジュールを追加してみます。
「D-Env」モジュールの出力から出される数値は「0-1」なので、その後に、「5000」という数値を掛け合わせるパッチを組みました。
6「Freq_Ratio」というノブが「0-5000」で可変となります。
名前は適当に自分で付けました。
「D-Env」モジュールの「Trig」には、「Gate」信号を、「A」はAmpliferのことなので、上記画像では「Gate」で1/0信号を繋ぎましたが、最終的には、「ADSR-Env」モジュールの出力を繋ぎました。
このままでは乱雑すぎるので、モジュールをMacro単位に整理し直してみました。
あと、コントロール画面も整理しました。7Macro内部が見えませんが、特別ルールがある訳でもないので、自分が整理、把握、また他で流用しやすいように整理して構いません。
これで、エンベロープやオシレータ部分のノブでパラメータを変えたりして音を出してみてください。
ゲームみたいな「ピヨーン」って音になったり、アタック部分にバネのような「コシ」が出てきた気がしませんか。
「コシ」じゃあ、分かりませんか…。

今回のように、基本的な構造のパッチができれば、後は自分の望む音を作るために、LFOを利用したり、Filterで成分を削ったり、Saturatorで音を汚してみたりと、音を作り込んで行くことがでます。
初心者であったり、自分でパッチを組んだことがない方は、どんどん改変して慣れて行ってください。

今回作成した最終パッチ:
likeHeartBeat[Reaktor 5.8.0]

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